140612


待ちに待った「グランド・ブダペスト・ホテル」を見ました。しかも、初日に!(前のめり)

ウェスの作品は今までも度々取り上げられることはあったけど、なんだか今回はどのメディアでもゴリ押し感が凄くて、逆にハラハラしていたのですが……。わたしがウェス作品好きという贔屓目もあるけど、今回のも凄く良かった~!ハラハラは杞憂でした!今までの作品もつくりこみ度が半端なかったけど、「グランド・ブダペスト・ホテル」にいたってはお話、人物像とキャスト、デザイン面、それからお話のしめ方も凄く良かった。今の自分の感覚にかなりマッチしていたっていうのもあるかもですが、映画の尺のなかにピタッとはまる「これぞ映画の楽しさだー!」という感じ。映画館で見る価値のある映画でした。もう一回見たいし、DVDだってほしい。

今まで何回か書いている気がするけど、きちんと約2時間程度の尺の中でお話が成り立っている映画って、結構貴重なものだと思っています。そういう意味でも映画らしい映画なんじゃないかなぁと思う。映画のなかにはめちゃくちゃ情報つめこまれているけど(笑)、それの全てに意味があって、しかもきちんと1本の映画のなかで回収されていて、スッキリと気持ちが良い。ウェスの映画に関してはファッションブランドがバックにつくことが多くて、そこも見所のひとつだし宣伝文句にもよく使われるけど、実のストーリーは全然ファッションではないところもまた良い。とにかくもう、べた褒めちゃうぜ!公開したばかりなので細かい内容は控えておきますが、とにかく良かった~です。映像も小物も人物も、いちいちかわかっこ良くて困るわ。楽しいし、かわいいし、笑って、泣ける!今年見た映画の中では1番好きです。

感想を書いていませんでしたが、「チョコレート・ドーナツ」も見ました。邦題どうなの?いいの?と思いつつ笑。アラン・カミングの女装にぶったまげましたけれども、こちらもぐっとくる良い映画でした。色々考えさせられる内容だし、色々考えさせられることがひとつやふたつじゃない。生活するって本当大変だなしかし事実(…)!場面の切り替えの余韻が少なくておっとっと~ってなったりもしましたが、こちらも泣きました。家族モノはほんとすぐ泣くからいかんな。こういう社会問題に触れるような映画は「疑問を投げかける」「気付かせる」くらいが押し付けがましくなくて好きなんだけど、その距離感も良かったです。ひとつの家族の生活のお話。



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